週刊　循環経済新聞　　2009年7月6日　掲載記事

　　　　　昌和プラント
　　　　　廃液、汚泥受入拡大へ
　　　　　汚泥などは一部リサイクル
　　　　「小ロットで特殊」ターゲットに

　　　　　昌和プラント（神奈川県横浜市、廣木直江社長、ＴＥＬ045
　　　　-312-7721）は、廃液、汚泥処理の受入に幅を持たせるため、
　　　　同社中間処理工場「厚木工場」（神奈川県愛甲郡）内の改良に
　　　　踏み出す。近日中に第一段階として脱水機の増設を行うことと
　　　　している。
　　　　　自社で有害物含有の液物や汚泥を扱っているという強みを生
　　　　かし、小ロットで特殊な液ものへの営業を積極展開する。
　　　　　他社と協力し合いそれぞれ会社にないものを補い合いながら
　　　　、ビジネスネットワークを構築していいきたいとしている。
　　　　　同社は2004年に産業廃棄物、特別管理産業廃棄物の中間処理
　　　　の許可を取得し、従来からある工場内に中間処理施設を増設し
　　　　た。工場は、日量85トンの処理を可能としており、受け入れた
　　　　廃液や汚泥はそれぞれを分析したうえで処理方式を選び中和、
　　　　凝集沈殿、脱水、油水分離で処理する。廃液に関しては凝集沈
　　　　殿を行い法流基準値内の処理水は下水放流し、沈殿物を脱水処
　　　　理してできる無機性汚泥は、一部コンクリートの基礎としてリ
　　　　サイクルされている。
　　　　　廣木社長は「中間処理の許可を取得して、選任の技術者を雇
　　　　ったことで技術面で段々と自信がついてきた。今後は受入の拡
　　　　大を行っていく。不況と言われているが、まだまだやれる余地
　　　　は残っている。社会のニーズに合わせて、機械の増設も行って
　　　　いきたい。」と述べている。